公開日:2019.06.20| 最終更新日:2022.02.14 チェックリスト 新人教育


    人材育成とは、長期的な考えから、企業にとって有益な人材を育てることです。
    ただ教育をする、研修をさせるといったものではなく、
    適材適所で個人が力を発揮し、企業の利益を高めるためのものです。

    個人の意欲や、企業のバックアップがあり、
    初めて人材育成がスタートすると考えるべきではないでしょうか。
    働き方の多様化が進み、現代では人材育成は重要且つ、様々な手法が存在します。

    今回は、株式会社関通での事例を加えつつ、
    人材育成の手法やポイントをご紹介致します。

    人材育成とは

    人材育成とは
    人材育成は、企業にとって有益で貢献できる人材を育てることを指します。
    企業内での競争力を高めるとともに、企業を発展するために必要な人材育成は、
    今や「人材戦略」として企業の経営戦略の1つとなっています。
    ということは、人材を育てることは、企業を育て、成長させることに繋がります。

    そんな人材育成は2点に分けて考えることができます。

    ①個人の能力や可能性を引き出す

    教育や研修により、業務や仕事で必要な知識や技術、能力を
    身につけるための人材育成が1つの考えとしてあります。
    また、企業の価値観や考え方を共有することも、個人の人材育成の1つといえます。

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    ②企業の業績や成長に繋げる

    どれだけ個人を育てても、企業として業績につなぐことができないと、
    企業としての人材育成に意味はありません。

    もちろん人に教えたことで、業績に結びつけることは難しいことです。
    しかし、人材育成の結果として、小さな単位から変化があります。

    部署やチーム、班の行動が変わり、アイデアなどの立案などが生まれ、
    新たな商品やサービスの開発となり、顧客へ提供し、
    結果的に企業の業績に直結するということも、企業として人材育成を考える1つと言えます。

    人材育成の手法

    人材育成の手法は様々なものがございます。
    手法の決め方はメリットとデメリットで決定することが多いと思われます。
    狭義‧短期的にみた場合の手法として、以下の3つを紹介します。

    ①OFF-JT

    OFF-JTとは、業務外の研修のことで、セミナーや外部研修の参加など、職場に離れての育成方法です。
    実際の業務をする前に、業務の基本知識や理論を学べることが特徴です。
    企業として、能力やスキルアップのために参加させます。

    基礎知識がなければ実際の仕事に取り組むのに苦戦してしまいます。そのため、新人が配属になると実務に入る前にOFF-JTでの研修を行うことをお勧めします。

     OFF-JT

     

    ②OJT(On th Job Training)

     

    OJTとは、実際の業務を通して、必要な知識や能力を習得することです。
    OJTを実施するコツとしては、先輩が見本を見せる時間は極力減らし、なるべく新人に手を動かさせることです。スポーツなどと一緒で、実際に体験することで習熟度が速くなります。

    OJTの課題としては、育成側が十分に教育することができない場合があることです。
    そのためOFF-JTと上手く組み合わせましょう。
    学んだ知識と現場で得たスキルを合わせて仕事がよりはやく覚えることができることがOJTのメリットです。

    OJT(On th Job Training)

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    ③SD(自己啓発)

    SD(自己啓発)

    SDとは、自己啓発を指します。例えば自らセミナーに参加したり、書籍で学ぶことです。
    企業で行われた教育プログラム以外に、休みの時間を利用し、書籍や勉強会などで知識を取り入れていくことでよりその方が成長されていくのです。

    会社も教育費として従業員のスキルアップを支援することが大切と言えるでしょう。
    会社に書籍を購入し自由に従業員に貸出する仕組みや、セミナー受講や資格取得の支援金を会社が出す取り組みも非常に大切です。

    ④SDを長期的にみる

    広義・長期的にみた場合のSD(自己啓発)の手法としては、会社が制度を作ることが大切です。

    例えば、評価制度・目標管理・ジョブローテーションなどが挙げられます。

    SDを長期的にみる

    ①評価制度

    個人の能力の見える化やキャリアアップを指します。
    上司や企業から、何をできるようになるのかなどを
    コミュニケーションを繰り返し行い、育成を行います。

    ②目標管理

    企業の目標と個人の目標をすり合わせ、
    目標に対して、できているのか、できていないのかを
    チェックし、アセスメントを行う

    ③ジョブローテーション

    部署やチームからの異動とも捉えれますが、ここでは、人材育成的に考えた配置転換と考えるべきでしょう。
    つまり、企業の期待を込めた異動ということになります。
    例えば、1つの部署で非常に優秀だったAさんに対して、企業として、

    「新しく能力・スキルを身に着けてほしい。」
    「今いる部署のように、違う部署を盛り上げてほしい。」

    という考えで別の部署へ異動してもらう。
    といったようになります。

    人が育つことによるメリット

    人材育成を進めることで、大きく分けて2つ、
    企業にとってのメリットがあります。

    ①経営視点でのメリット

    経営視点でのメリット
    企業の経営者という視点で考えるのであれば、
    やはり数字(=金額)的なメリットが多いといえます。
    商品やサービスの質の向上や、それによりお客様からの信頼度も向上します。

    そこから企業価値が高まったり、
    自社にあった育成方法を確立でき、
    ムダな研修に費用がかかることにも繋がります。

    ②業務内でのメリット

    業務、いわゆる実際の現場でも、やはり人材育成からくるメリットはあります。
    業務内での改善が進み、人が働きやすい環境を作ることができます。

    また、業務内でのムダが取り除かれていき、
    結果、生産性が向上するなど、現場単位で見た時にも
    様々なメリットが生まれます。

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    まとめ

    人材育成は、調べるとたくさんの方法があります。
    弊社でも様々な人材育成の手法を行っております。
    その中でも、やはり1番効果的なものは、チェックリストです。

    業務のチェックリスト(=マニュアル)ができれば、
    それを見るだけで仕事ができるようになります。

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    この記事を書いた著者について

    前田勝俊
    前田勝俊

    株式会社関通 首都圏営業部 部長
    アニー公認トレーナー

    2006年に株式会社関通に入社。情報システム、営業、総務、物流現場、あらゆる部署を経験。
    2016年に本格的にチェックリストシステム『アニー』の外販を開始する際に、専任として任命される。
    年間100社以上の経営者様と共に、アニー導入に師事。

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