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公開日:2019.07.05|
最終更新日:2019.07.09
チェックリスト
皆さまは、チェックリスト自身が持つ役割はどのようにお考えでしょうか?
もちろん、ミスを防ぐためのものでもあるのはご承知の通りですが、
では、ミスが起きる原因について少し考えてみましょう。
ミスが起きる原因は、そんなに多くはありません。
原因を挙げてみると、
・うっかりミス
・スキル・力不足のミス
・故意のミス
という項目に大まかには分類されるかと思います。
とくに多いのが、うっかりミスですよね。
では、なぜうっかりミスが起きてしまうのか?
それは人間の記憶によって処理できる情報量は、いつも安定していないからです。
日や時間帯・体調によっても変わるし、個人差もあるかも知れません。
そもそも処理できる情報量はそんなに多くないのかも知れませんね。
でも本人にとっては「ただの」うっかりミスが、
会社にとっては大きな損害を生んでしまうケースも、あるかと思います。
そういったことにならないためにも、チェックリストは一役立ってくれます。
なぜなら、チェックリストは、やるべきことを「忘れないため」のものだからです。
チェックリストがあれば、作業の手順を毎日いくつも覚えておく必要はありませんし、
毎日同じチェックリストを使うから、仕事も安定します。
人の不安定な部分を補ってくれるのがチェックリストです。
だから、毎日同じ作業でも、毎日同じチェックリストを使うことが大事なんです。
目次
『戸締りチェック』で当たり前の忘れを防止!
これは物流代行会社である当社の事例です。
物流代行会社では、お取引企業様の商品を自社倉庫でお預かりするのが通常の業務フローになります。
自社の倉庫内にある商品は、全てお取引企業様の商品。
当然戸締りは、当たり前のことですが、とくにに慎重に施錠すべきではありますよね。
でも、皆さまも一度は経験したことがあるはず・・・。
朝出勤で家を出た後に、ふと
「コンロのガス、ちゃんと切ったかな・・・」
「リビングの電気、ちゃんと消したかな・・・」
「寝室の窓、ちゃんと閉めてきたかな・・・」
「あれ?家の鍵、閉めたっけ?」
と思ったことが、ありますよね?
家を出てまだ近くなら、戻って確認もできますが、車や電車で離れてしまっていたら、
一日、心配になりますよね!!
鍵を閉めるというのは、毎日同じことの繰り返し、日常の中で無意識レベルのルーティンでもありますが、
前述のとおり、人の記憶や処理は毎日不安定なんです。忘れたり、不安になったりします。
これが会社で起こってしまうと、さあ大変。しかも、本当に鍵を閉め忘れてしまっていたら・・・。
当たり前のことだからこそ『やったことを残す』こと
そういった時にも、実はチェックリストが役に立つんです。
どうお役に立つのかというと、『やったことの記録を残す』ということです。
このチェックリストを見てください。
当社は毎日、全拠点・全事務所で戸締り確認を、チェックリストを使い実施しています。
各階や各事務所で、決まった通りのチェックを行ない、きちんと戸締りが出来たかどうかチェックをしています。
そして戸締り完了できたら、どこの拠点・事務所が戸締り完了したか、メール送信までします。
誰が何時にどこの戸締りをしたのかも記録されるので、全拠点・全員が戸締りについて意識をし、
やったことを記録して、そして安心して帰ることができるんです。
「なんだ、鍵閉めるなんてそんなこと、当たり前やんか。」
もちろん、仰る通りです。
当たり前のことですが、当たり前すぎて毎日やるのが無意識レベルのことを、
本当に忘れず出来たかどうか確認できるのも、とくに会社では大切だと思いませんか?
毎日、当たり前のようにやることも「忘れない」ためのチェックリスト。
皆さまの会社でも、まずは戸締りチェックリストから、ぜひ作ってみて下さい。