事故が半年間でゼロに。以前よりチームワークが良くなり無駄な残業も減りました
物流
株式会社物研
業種:物流

様々な書類を紙ベースで処理している点が気になっていました
社長の土肥様にお話をお伺いしました。
K:まずは事業内容と特色について、教えて下さい。
当社は大阪の堺市近辺に3か所拠点を持っている物流倉庫です。
インターネット通販会社様の発送代行をメインとした物流をしております。
モール系の物流にはできない細かな融通の利いた作業ができるのが特徴となっております。
今期で創業39年目となり、従業員数はパートさん含め約72名です。
私が2代目の社長になってからEC通販の物流業をメインに切り替えました。
K:アニー導入前のお悩み(before)はどのようなものでしたか?
近年世間で言われている「DX」という言葉を聞き出してから我が社を見てみると
様々な書類を紙ベースで処理している点が気になっていました。
特に現場からの報告書の提出やチェック業務を、口頭もしくは紙ベースでやっているような状態でしたので、ここをデジタル化して瞬時に情報共有できるような状況を作りたいと考えておりました。
パートリーダーや社員など、指導する立場の人たちには指導内容や改善内容が伝わっていても、実際現場で作業をしているスタッフに「これ知ってる?」と尋ねると「聞いていないです」ということが多々あり、情報が届いていないことが課題でした。

現場で紙を無くすというのが大きなミッションです
K:アニーの存在を初めて知った時にどのような印象を持ちましたか?
先に同業者の御社が開発元でアニーを使って成果を出している事が大きかったです。
同業種の中で御社は多くの取り組みをされており、成長もしている。
様々な事例やノウハウをお持ちではないかなと思いました。そこに期待したいと感じましたね。
K:土肥社長は、アニーのチェックリストを皆さんにどんな風に活用してほしいと思っていらっしゃいますか?
「社内で紙を使わずに情報共有していける」という点です。現場で働く、本当に末端の従業員まで情報が当たり前のように届いていけるような現場作りをするためにも活用をしてほしいです。
日頃、「今、紙でやっていることは全てアニーを活用できないのか。」という質問をしています。
いかに現場に浸透させるのかは、管理者のリーダーシップにも掛かってくるところもあります。
管理者が管理者の日々行うことで、アニーを通じてそのような人材育成もしていきたいです。
DX化という部分に関しても、アニーの機能を活用して取り組んでいきたいと思っています。
例えば、「商品事故が起きました」という情報が紙であがってきたとして、パッと見た時に「これはアニーでできるのではないか」とみんなが気づいてどんどんデジタル化していく。
現場で紙を無くすというのが大きなミッションです。

紙ベースや口頭での連絡で、漏れが生じていました
現場リーダーの金子様にもお話をお伺いしました。
K:アニーを導入することを決めた時、社内的にどのような反応がございましたか?
今まで通りの形の方がいいという部分があり、新しいものを触るという点において、正直社内では拒絶反応が起きていました。
そのため、導入してから1,2ヶ月は「とりあえずでいいから触って」という形で、細かい説明などを無しにして習慣付けを行い、慣れてもらうことに注力しました。
K:アニーを導入する前にトラブルが起こったような事例はありますか?
以前は紙ベースでのチェックもしくは、無線連絡(口頭)で作業の完了を伝えていたので、そこで漏れが生じておりました。
作業の進捗も無線で伝えていたので、特定の部署が終わってないというようなことがあっても、情報が届いておらず他の部署の者が全員帰ってしまい、その部署だけが残業しているということもありました。それで作業が遅れることが何度かありました。
また、社員が現場の確認に回るのは作業が終わった17時半過ぎです。
現場を回ったその時に初めて輸送業者に出さないといけない荷物(残荷)が残っていることに気づくということが何回かありました。
残荷が発生するとご購入者様に届く商品遅延となる大きな事故になり、クライアント様及びご購入者様に大変なご迷惑を掛けると共に信頼を失ってしまいます。

アニーでチェックを行うようになって、事故がゼロになりました
K:アニーをご利用いただき、どのような効果がありましたか?
アニーでチェックを行うようになって、残荷事故がこの半年間でゼロになりました。
部署ごとに瞬時にチェックを入れていきますので、どこの部署も作業の進捗状況がリアルタイムで把握できるようになりました。
事務所にいる私たちがいちいち現場に行かなくても画面上で作業実施中か完了か知ることができ、以前に比べたら現場の進捗状況が分かりやすくなっています。
また、アニーのアカウントをスタッフ全員に渡していて、誰でも確認できるようになっています。
そのため、今までは社員だけ、パートリーダーだけしか把握していなかった情報も、パートさんが「この部署の作業が、まだ完了して無いけど間に合いますか?」というような『パートさん同士の声掛け』が出来るようになっています。
アニーをみて、「この部署はまだ終わってないから今から手伝いに行って5時までに終わらせましょう。」という風習になり、以前よりチームワークが良くなり、さらに、無駄な残業が減ったことで、人件費の削減にもつながっています。
誰でも注意点がわかり、正しい請求書発行が出来るようになっています
K:他に効果を感じたことはありますか?
事務作業でもアニーを活用しています。
お客様ごとに発行する請求書発行業務ですが、お客様ごとに確認箇所や注意点が様々で、属人化された作業の一つでした。
そこで、お客様ごとに異なる注意点をチェックリストにした「お客様毎の請求書発行チェックリスト」を作成し、運用を進めたおかげで、自分が担当をしていないお客様の請求書をある日突然、発行しないといけないような状況になっても、誰でも注意点がわかり、正しい請求書発行が出来るようになっています。

HACCP(ハサップ:食品衛生管理)チェックにもアニーを活用する予定です
K:今後、更にどのようにアニーを活用していきたいですか?
大量出荷時に大勢のスタッフが作業に入る際に、社員の指示が間違っていたり、指示がうまく伝わっておらず違う作業をしてしまったりするスタッフがいますので、今後は細かな作業マニュアルの作成にも取り掛かっていく予定です。
また、食品を扱う部署のHACCP(ハサップ:食品衛生管理)チェックにもアニーを活用し、チェックの効率化を進めながらもしっかりとした品質を担保し、お客様にご安心と信頼を頂ける現場を創り上げていきます。